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結晶構造では観測することができない X 線溶液散乱による蛋白質の構造変化

AppNote B-SCX2016: 結晶構造では観測することができない X 線溶液散乱による蛋白質の構造変化

 

Mitogen-activated protein kinase kinase 4 (MAP2K4)はストレス及び炎症反応を調節するシグナル伝達経路に属しています。さらに、MAP2K4は炎症疾患に関わるシグナル伝達経路にも関わっているため、創薬ターゲットとして注目を集めています。結晶構造より、MAP2K4のアポ体(apo MAP2K4)は垂直方向に伸びた構造をとることが明らかになりましたが、結晶格子による束縛の影響により伸びている可能性は否定できませんでした。また、結晶構造は結晶格子に束縛されている静的な構造であるため、結晶構造だけではATPを結合するメカニズムの解明には至りませんでした。

リガクの小角散乱測定装置(SAXS)

ナノスケールX線構造評価装置 NANOPIX

小角分解能(Qmin:~0.02nm-1)小角X線散乱測定装置。

デスクトップ小角X線散乱測定装置 NANOPIX mini

粒子計測に特化し卓上型の高い小角分解能を持ったシステム。

生体高分子用X線小角散乱装置 BioSAXS-2000

小角X線散乱(SAXS)Kratky カメラシステム。