AppNote TA1034: アセトアミノフェンの熱挙動
医薬品の熱挙動の把握にはDSCがよく使われます。特に、非晶質、結晶質の判断や多形の存在など、DSC結果を読み解くことで医薬品の状態把握を行うことができます。しかしながら未知の物質の場合、DSCの結果だけで反応を判断するには確証が得られないケースもあります。このような際にX線回折結果はDSC結果に現れる反応を正しく判断する手助けとなります。今回鎮痛剤として利用されているアセトアミノフェンについてDSC測定を行い、得られたDSC結果をXRD結果と併せて考察しました。