AppNote B-XRD1029: 2 次元小角X 線散乱法による リン脂質膜の結晶相転移観察
生体内の細胞は、リン脂質やコレステロールなどから構成された生体膜で仕切られています。リン脂質は親水基と疎水基を持つ両親媒性で、外側に親水基、内側に疎水基を持つ脂質二重層を形成します。脂質二重層は一般的には球状の閉鎖型構造(リポソーム)になっており、その中に薬剤などを取り込ませることによるDDS(drug deliverysystem)への応用が期待されています。小角X線散乱法では、リポソームなどのDDS材料が生体に機能するメカニズムを調べることができます。