AppNote XRD1135: XRD-DSC測定によるバターの結晶構造の観察
XRD-DSC測定によるバターの結晶構造の観察
バターの味と食感は温度により敏感に変化します。保存中の温度変化に影響を受けず、常に良好な味と食感を有するバターを生産するため、バターの生産者は油脂結晶のラメラ構造と副格子構造に注目しています。材料の結晶化や融解が始まる温度を決定しその結晶構造を特定するには、X線回折とDSCの同時測定が有効です。ここではバターの味と食感に影響する、ラメラ構造と副格子構造の温度変化を、X線回折とDSCの同時測定を用いて調べました。