AppNote B-XRD1150: X線回折法による リチウムイオン電池カーボン負極材料の黒鉛化度評価
リチウムイオン電池は、携帯電話、スマートフォン、電気自動車などの我々の日常生活のいたるところで使用されています。リチウムイオン電池は、主に正極材、負極材、セパレーター、電解液から構成されており、その中でも負極材は、電池の放電容量、エネルギー密度や安全性に対して重要な影響を及ぼします。負極材として広く使用されているカーボンは、黒鉛構造の発達の程度(黒鉛化度)により電池の放電容量を左右します。本測定例では、高分解能・高速1次元X線検出器を搭載した小型X線回折装置を用いて、JIS R7651:2007に準拠して格子定数および結晶子サイズを求め、カーボン負極材料の黒鉛化度評価を行いました。