TA-6008: ポリマーの熱分解キャラクタリゼーション
ポリマーの熱分解キャラクタリゼーションには、従来から熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析法(パイロライザー:Pyrolysis GC/MS)が利用されておりますが、発生したガスは、冷却トラップならびに再昇温プロセスを経るため熱履歴の影響を強く受けます。このため、熱分解による活性な生成ガスは、熱履歴により安定化、あるいはガス変質してしまい、試料からの発生ガスを直接且つ正確にトレースしているとは言えません。
スキマー型TG-DTA-PIMS(光イオン化質量分析)は、上記、熱履歴の影響を無視でき、しかもリアルタイムに発生ガスを弁別分析することを可能とするため、材料の熱分解キャラクタリゼーションのために最も有効な手法となります。