AppNote TA6019: 市販医薬品の比較分析:PartⅡ
市販されている医薬品(A、B)の加熱挙動を示差熱天秤-光イオン化質量分析(TG-DTA-PIMS)によって比較分析してみました。医薬品では、主成分が同じでも、きれいに成形できるような賦形剤や保存料など、主成分以外が異なったり、薬の形の製法が違うこともあります。また、非常にわずかですが、主成分の純度が異なることが考えられます。TG-DTA-PIMS を用いれば、加熱によりサンプルより脱離する有機ガスを分子イオン状態でIn-situ に分離・識別できるため、市販されている医薬品の微少な差異を観測することができます。