AppNote XRD1002: 固体医薬品の評価法② ~非晶質の有無を調べる~
固体医薬品は、その結晶形によって溶解性、バイオアベイラビリティ*1、安定性などの物性が異なることが知られており、この理由から特定の結晶形で製品化されています。しかし、固体医薬品は製剤化等の製造工程で粉砕、乾燥、打錠などの処理が加えられ、これらの影響で多形転移や非晶質*2 化することがあります。非晶質化した成分を含む医薬品もまた、結晶質とは物性が異なるため、固体医薬品の製造では非晶質の有無や結晶化度*3を調べることが重要です。