AppNote XRF3031: NEX QC、NEX QC+による アルミ板上のクロム(Cr)化成処理皮膜の分析
多くのアルミ板や鋼板は、酸化や腐食を防止する為、表面保護のための化成処理が施され、表面が不動態化します。化成処理皮膜には、手法により異なりますがCr、Ti、V、n、Ni、Zr などが含まれます。また、切削工具やプレス機の磨耗を最小限にするために、リン酸塩による被膜が行われることもあります。飛行機部品や窓枠など、雨風に曝される場所で利用されるアルミ材に、この化成処理が施されます。鋼板につきましても、自動車用鋼板は通常、亜鉛めっきを施した後に化成処理が行われます。化成処理された鋼板もまた、屋外の小屋などの風化しやすい場所で利用されています。化成処理皮膜は製品に施された塗装の保持効果もあります。エネルギー分散型蛍光X線分析装置 NEX QC(ネックス・キューシー)およびNEX QC+(ネックス・キューシー・プラス)は単純な操作で簡単に各種化成処理皮膜の付着量分析ができ、低コストで信頼性の高い品質管理を行うことができます。