AppNote XRF3033: NEX QC による ACZA 防腐処理木材の分析
木材の防腐処理は菌類、害虫、紫外線ダメージや磨耗などから木材を保護するために行われます。一般的に用いられる木材保存剤には、銅化合物やアンモニウム化合物、CCA(クロム-銅-ヒ素系化合物)、ACZA(アンモニア性銅-亜鉛-ヒ素系化合物)などがあります。ACZA はヒ素を含有するため、環境への影響から通常は使用されませんが、一部の国・地域において、ベイマツのように他の保存剤では保持が難しい木材への処理に利用されることがあります。防腐処理を行う際、高品質を保ち、かつ無駄なく余分なコストを最低限に留めるために、処理薬液の濃度をモニターしておく必要があります。銅、亜鉛、ヒ素の濃度は、処理前の薬液および処理後の木材においてモニターされ、適切に処理されたことを確認します。エネルギー分散型蛍光X線分析装置NEX QC(ネックス・キューシー)は、シンプルな操作で簡単にこれらの成分の濃度を分析でき、最小限のコストで信頼性の高い品質管理を行うことができます。