岩田 知之
小角X線散乱データに基づいて,複雑な構造を持つナノスケール凝集状態の三次元構造モデルを構築するため,基本粒子の空間配置を逆モンテカルロ法によって推定する方法を提案した.
これを数ナノメートルからサブミクロンの距離相関関係を持つ複雑な構造が報告されているシリカエアロゲルの構造解析に適用した.得られた構造モデルから,三次元空孔分布を計算アルゴリズム:Local Thickness を使って求めた.この空孔径分布は,TEM観察やガス吸着の細孔径分布とよく一致する結果であった.
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