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コペンハーゲン大学、電子回折研究施設を設立し、リガクのXtaLAB Synergy-EDを導入

コペンハーゲン大学の化学学部(The Department of Chemistry at the University of Copenhagen)は、あらたな電子回折研究施設を2023年秋に開所予定であり、ここにリガクのXtaLAB Synergy-EDを導入頂く事が決まりました。

リガクのXtaLAB Synergy-EDは、電子回折による単結晶構造解析を行うための装置であり、測定から解析までの一連のワークフローを搭載した、世界で初めての専用装置です。リガクと日本電子が共同で開発したXtaLAB Synergy-EDは、電子線を用いることで、放射光およびX線での回折限界を超え、多くの科学者達から求められていた、ナノサイズの結晶での構造解析を可能としました。
リガクが提供する構造解析ソリューションのポートフォリオに、XtaLAB Synergy-EDが加わったことで、結晶学における研究が大きく飛躍すると考えています。

コペンハーゲン大学は、リガクのXtaLAB Synergy-EDを選定するにあたり、ドイツにあるリガクのデモ機を用いて、他社製品での解析結果とも比較し、総合的な評価により決定して頂きました。
選定の決め手は、水和物や溶媒を含むサンプルの構造解析を可能にする低温測定(クライオトランスファーホルダを使用した)が出来た事でした。リガクのXtaLAB Synergy-EDは低温測定が可能であり、我々はこれまでに、医薬品の賦形剤を含む数百種類の複雑な物質の構造を決定しています。
コペンハーゲン大学の新しい電子回折研究施設にかかわるメンバーの間では、すでに大きな関心を呼んでおり、研究者や共同研究者は、電子回折の可能性に期待を寄せています。
すべてのX線回折装置に搭載している、データ測定から構造解析までをシームレスに実行できるソフトウェアプラットフォームCrysAlisProをこのXtaLAB Synergy-EDにおいても利用できます。よって、すでにリガクのX線回折装置をご使用頂いているCrysAlisProユーザであれば、この新しい電子回折システムをすぐに使いこなすことが出来ます。。 

本研究施設の設立を支援したコンソーシアムを率いるJesper Bendix教授は、「コンソーシアムの設立以来、製薬会社の方々や、ノーベル賞受賞者であるMorten Meldel教授をはじめとする地元の研究者たちから、本研究施設の利用について強い関心が寄せられてきました。リガクの電子回折装置が我々の分析ソリューションとして備わったことで、構造解析における心配は無くなり、我々は研究に集中し、自由に発想することが可能となしました。」と述べています。

リガクのグローバルセールス&マーケティング担当ゼネラルマネージャーであるMark Bensonは、「コペンハーゲン大学がXtaLAB Synergy-EDを、電子回折研究施設の礎として選択して頂いたことを嬉しく思います。コペンハーゲン大学において、我々のソリューションが新しい研究分野と機会を開拓していくと信じております。また、この新しい電子回折システムが市場に受け入れられていることに感謝しております。これまでのところ、予想を上回る勢いで皆様からのお問い合わせを頂いております。近い将来に、あらたなXtaLAB Synergy-EDの導入事例を紹介できるのを、楽しみにしております。」と述べています。

コペンハーゲン大学は、ノボノルディスク財団からの資金援助によって、リガクのXtaLAB Synergy-EDを導入しました。

Rigaku XtaLAB Synergy-EDの詳細については、https://www.rigaku.com/products/crystallography/synergy-ed をご覧ください。