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Thermo Mass Photo
  • 画期的なイオン化法を採用
  • 理想的なガス導入インターフェース
  • イオン化モード選択可能
    電子衝撃イオン化(EI)法、光イオン化(PI)法
  • 目的に応じて測定モード選択可能
    TIC(Total Ion Current)スキャンモード、SIM(Selected Ion Monitoring)モード
  • 水素からm/z 410まで超高感度で検出可
  • 予期せぬ発生ガスも高感度でキャッチ
  • ダイナミックTG測定が可能
  • 省スペースなオールインワンスタイル
  • 電子衝撃イオン化(EI)法専用機もラインナップ
  • ガイダンス機能を搭載し操作性が向上

示差熱天秤-光イオン化質量分析測定装置

スキマー型ガス導入インターフェースと光ソフトイオン化技術が融合した示差熱天秤-質量分析同時測定装置

世界初、スキマー型ガス導入インターフェースと光ソフトイオン化技術が融合した示差熱天秤-質量分析測定システムです。ガス検出部で分子を壊さずにそのまま計測できます。発生ガスを高精度に質量分析するための理想的なスキマー型ガス導入インターフェースとフラグメントフリーな光ソフトイオン化技術のコンビネーションにより、多成分ガスが同時生成する場合でも、リアルタイムにガスを弁別分析します。

 

画期的なイオン化法を採用

フラグメントフリーな光ソフトイオン化方式を採用しました。

 

光ソフトイオン化法の原理

光を分子(M)に向けて照射したとき、その光子エネルギー(E=hv)が分子のイオン化エネルギーよりも大きい場合、分子は光電子を放出し、イオン化を起します。

M+hv → M++e 

本装置では、10eV程度の光子エネルギーをもつ真空紫外光を、イオン化源として採用しています。

 

理想的なガス導入インターフェース

ジェットセパレータ原理に基づく2重オリフィス構造のスキマー方式の採用により、高沸点、高反応性ガスも高精度に検出します。

 

イオン化モード選択可能

イオン化モードは電子衝撃イオン化(EI)法と光イオン化(PI)法とのモード選択が可能です。

 

目的に応じて測定モード選択可能

指定した全マスレンジを測定するTIC(Total Ion Current)スキャンモード、指定したマスナンバーだけを高感度に測定するSIM(Selected Ion Monitoring)モードが選択可能です。

 

水素からm/z 410まで超高感度で検出可能

H2,, H2O, COなどの低質量分子や無機ガスからm/z410までの質量範囲を高感度で検出できます。

 

予期せぬ発生ガスも高感度でキャッチ

すべての発生ガスを検出するための高速TICスキャンモードを標準装備しています。

 

ダイナミックTG測定が可能

等反応速度モード、段階状等温制御モードの2モードをそろえたダイナミックTGとMSの同時測定によって、複雑な多段階反応、並進反応の把握が可能です。

 

オールインワンスタイル

メンテナンス性に配慮した構成で、省スペース、安全性を実現しました。
電子衝撃イオン化(EI)法専用機もラインナップしています。その場合の測定質量範囲(m/z)は1~200です。

 

操作性の向上

ガイダンス機能を搭載したソフトウェアで、測定がより簡便になり、操作性が大幅に向上しました。 

仕様

モデル名 Thermo plus EVO2 Thermo Mass Photo
装置名 示差熱天秤-光イオン化質量分析測定装置
示差熱天秤部 水平差動型示差熱天秤(TG-DTA)
スキマーインターフェース部原理 ジェットセパレータ方式を電気炉内部に搭載
スキマーインターフェース部材質 石英
スキマーインターフェース部測定温度範囲 室温~1000℃
質量分析部MS分析管 四重極型
質量分析部質量範囲(m/z) 1~410
質量分析部分解能 M/ΔM≧2M(@50%P.H)
質量分析部最小検出分圧 1.0×10-12Pa以下(SEM)
質量分析部測定モード TICスキャン、SIM(最大16チャンネル)
質量分析部イオン化 電子衝撃法(EI)20~70eV
光イオン化法(PI) (任意選択可)
質量分析部排気系 ターボ分子ポンプ58L/s(He)
ロータリーポンプ(外置)135L/min
測定雰囲気 空気・不活性ガス・減圧・水蒸気
オプション オートサンプルチェンジャー(試料数:24個、レファレンス:3個、較正用試料:5個)
試料観察ユニット
装置寸法 870(W) x 547(H) x 576(D)(mm)
870(W) x 564(H) x 705(D)(mm) ASC付き
重量(本体) 98kg (113kg ASC付き)
電源 1Ø, AC200V 50/60Hz 10A
(高温型赤外線加熱炉は1Ø, AC200V 50/60Hz 20A)

 

ソフトウェア

一目で脱ガス挙動が観測可能

3次元マトリックスデータ表示を、あらゆる角度から自由に操作(360°回転)でき、一目で広い温度範囲での脱ガス挙動が観測できます。

 

マウスで簡単操作

マウスのカーソル操作で、任意温度のマススペクトルや任意質量数のイオンクロマトグラムの2次元データを選択、抽出することができます。

 

熱分析データとMSデータの多重表示

熱分析データ(TG-DTA)とイオンクロマトグラムの多重表示が、質量数イオンをマウスで直接「ドラッグ&ドロップ」操作するだけで簡単に行えます。

 

スナップショット機能

3次元データを表示、操作するだけでなく、任意角度、任意温度から選択、抽出されたマススペクトルやイオンクロマトグラムをビットマップイメージで収納、管理できる「スナップショット機能」を設けました。

 

マススペクトルの自動定性分析

任意温度で選択されたマススペクトルは、そのままNIST-MSライブラリ検索ソフトウェア(オプション)にリンクして、自動的に定性分析が実行できます。

 

Thermo Plus/発生ガス分析装置シリーズ、同時示差熱天秤-質量分析(Thermo Mass)ならびに昇温脱離ガス分析(TPDシリーズ)の測定データをそのままロード、解析することができます。

3Dソフトウェア

複合熱分析法によって得られるマトリックスデータを見やすく3次元表示し、様々な角度からの2次元データの選択、抽出を可能にします。
データの解析、評価をスピーディに行うことができます。