TMA8311
- 示差方式による高精度測定
検出機構に由来する熱膨張・収縮がキャンセルできる示差膨張方式を採用しています。低膨張材料や薄い試料の熱膨張・収縮にも、高精度かつ再現性の高い測定を実現しています。 - 拡張性にすぐれた多目的測定システム
アタッチメントの交換だけで、圧縮・引張・ペネトレーション・3点曲げなど多種類の測定が可能です。
荷重は一定荷重のほか等速度荷重モード(圧縮又は引張荷重を一定速度で変化させる)・sin波状周期荷重モード(一定の周波数で圧縮・引張荷重を加える)が設定できます。 - 交換可能な冷却オプション
測定目的と温度範囲に応じて冷却ユニットを選択できます。各冷却ユニットの付け外しも簡単で、測定シーンに合わせて交換可能です。 - 広範な試料サイズに柔軟対応
示差方式では最大直径9mm長さ20mmの試料サイズが測定できます。 - 小型電気炉の採用で加熱冷却速度を大幅にアップ
温度応答性に優れた小型電気炉の採用により100℃/min(1100℃まで)という高速昇温を実現しました。また、付属冷却ファンを装備し高速冷却も実現しています。
熱機械分析装置
荷重による物質の変形を温度の関数として測定
材料科学, 化学, 繊維・⾼分⼦・プラスチック・ゴム, 電池, ガラス・窯業・セラミックス, セメント, ナノ材料, 環境, 自動車・機械, 金属・合金, 鉱物・鉱⽯, 半導体・電子材料・電子部品, 地質系試料
仕様
モデル名 | Thermo plus EVO2 TMA8311 | ||||||
装置名 | 熱機械分析装置 | ||||||
測定方法 | 圧縮荷重法 | 引張荷重法 | ペネトレーション法 | ||||
種類 | 標準型 | 高温型 | - | 昇温ペネト | 示差ペネト | ||
本体部/検出方法 | 示差膨張 | 全膨張*1 | 示差膨張 | 全膨張 | 全膨張 | 全膨張 | 示差膨張 |
標準試料サイズ | φ9mm以下 | φ12mm以下 | φ9mm以下 | φ12mm以下 | 厚さ10~200μm | φ5mm以下 | |
長さ10~20mm | 長さ10,15,20mm 幅5mm |
最大厚さ4mm | |||||
材質 | SiO2 | Al2O3 | SiO2 | SiO2 | |||
最大荷重 | 1000mN | ||||||
測定温度範囲*2 | 室温~1100℃ | 室温~1500℃ | 室温~600℃ | ||||
昇温速度(最大) | 100℃/min. (低温炉:20℃/min.) | ||||||
TMAフルスケール | 5000μm | ||||||
荷重モード |
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オプション | 冷却ユニット(電気冷却-70~600℃、液体窒素自動供給冷却-150~600℃) | ||||||
装置寸法 | 380(W) x 580(H) x 580(D)(mm) | ||||||
重量(本体) | 30kg | ||||||
電源 | 1Ø, AC100-120V/200-240V 50/60Hz 15A | ||||||
測定雰囲気 | 空気・不活性ガス・減圧・水蒸気 |
*1:3点曲げ法は圧縮荷重法標準型(全膨張)に準じます
*2:オプション 低温測定(液体窒素自動供給ユニット:-150~600℃、電気冷却ユニット:-70~600℃)
アプリケーション・ノート
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