japan.rigaku.com

THERMAL  ANALYSIS SITE

X-ray DSC

X線回折-示差走査熱量計同時測定装置

X線回折による結晶状態変化とDSCによる熱的変化を同時に測定

  

弊社製XRD(X線回折装置SmartLab粉末用)にDSC(示差走査熱量計)を組み合わせることでXRD-DSC同時測定を行うことができるようになります。
相転移、脱水、融解、凝固時に結晶状態は常に変化しています。X-ray DSCは、X線回折による結晶状態変化とDSCによる熱的変化を同時に測定でき、有機化合物・医薬品・高分子・無機化合物・セラミックス・電子材料等の評価に効果的です。試料・温度・測定雰囲気が同一条件下なので、分析結果に関する信頼性が飛躍的に向上する上、研究開発や品質評価の効率化がはかれます。
オプションの水蒸気発生装置HUM-SLを付属すれば恒温化チャンバーに水蒸気を導入しながら試料の物性を測定することが可能です。水蒸気はフィードバックコントロールしており安定した湿度を保持することができます。水蒸気濃度は温度プログラムのステップ毎に指定する事ができ自動的に設定されます。また、オプションの低温用サーキュレーターを接続する事により-40℃からの低温測定をすることが可能です。


 

仕様

DSC方式 熱流束型
X線入出射窓 アルミニウム蒸着ポリイミドフィルム アルミニウム箔(内蓋)
X線アラインメント 試料面高さ方向(Z方向)はZ軸ステージにより自動調整
試料容器 XRD-DSC測定時 7×7×0.2mmhアルミニウム製
試料容器は水平保持
測定温度範囲 室温~最高350℃
(オプションの低温用サーキュレーターを接続:-40℃~)
昇温速度 0.5~10℃/min.
測定雰囲気 大気中、不活性ガス(窒素など)中
オプションの湿度発生装置を接続し湿潤雰囲気中測定が可能
25~40℃ 5~95%RH
40~60℃ 10~90%RH
(F81-HLとの組合せ時の湿度最高値:50℃90%RH)
DSC測定レンジ ±1~100mW/F.S.
測角範囲 1.5~60°(2θ/θ) (使用検出器により異なります)
XRD-DSC
測定データ表示
XRDとDSCの測定データを時間で同期して表示

アプリケーション

湿度雰囲気下でのXRD-DSC同時測定による原薬の転移挙動の観察

固体医薬品の評価法① ~原薬の結晶形の種類を調べる~ (結晶多形の存在が既知の場合のアプローチ)