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TG-DTA及びDSCによるカフェインの熱挙動

AppNote B-TA1010: TG-DTA及びDSCによるカフェインの熱挙動

DSCは試料のガラス転移、相転移、結晶化及び融解などの反応温度、反応エネルギー量を調べる際によく使われます。一方、DSCでは装置の構造上、試料からガスが発生した場合、発生するガス種によってはDSCのセンサーが損傷する可能性があります。また、目的の熱挙動を見る際に、脱水や昇華、蒸発を抑えた上での熱挙動を把握しなければならない場合は密封(シール)容器を使用する必要が生じます。このため、未知試料の熱挙動をDSCで測定する場合は、予めTG-DTAで試料の熱挙動を確認し、その結果からDSC測定を行う際の温度条件や容器の選定を行うことが望ましい手段となります。