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X線応力セミナー『 研究紹介 -樹脂材料のX線応力測定研究の最前線 -』

■高分子材料のX線応力測定について (講演:14:10~14:40)
講師:西田 真之(神戸市立工業高等専門学校 機械工学科 教授)

高分子材料のX線応力測定について、これまでの測定事例を中心に説明する。主にsin2Ψ法を基本として透過法および反射法による測定を行っている。高分子材料の場合は回折線ピークが2θの低角領域に出現するため、金属材料とは異なる配慮が必要となる。測定対象は現状では結晶性高分子材料に限られているが、ポリエチレン,ポリアミドおよびPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの測定結果について説明する。

 

■結晶性(PE,PP,PEEK)および非晶性(PC)高分子材料のX線的弾性定数 (講演:14:40~15:10)
講師:秋庭 義明(横浜国立大学 大学院工学研究院 教授)

工業製品においては、寸法精度や寿命に残留応力が大きく影響するため、残留応力の非破壊的な把握が要求される。X線法は非破壊応力測定法の一つとして広く用いられているが、その利用に際してはX線的弾性定数が必要とされる。ここでは、結晶性高分子材料としてPE,PP,およびPEEKを、また非晶性高分子材料としてPCを対象に、X線的弾性定数の決定および残留応力評価法について検討した結果を報告する。

 

■ガラス短繊維強化PPS複合材料の応力測定 (講演:15:10~15:40)
講師:清水 憲一(名城大学 理工学部 教授)

ガラス短繊維強化PPS複合材料に対して、X線回折によるsin2ψ法を用いて,結晶性樹脂であるPPS相の応力を測定した実験例を紹介する。また、実際の部品の設計や強度評価において重要となる複合材のマクロ応力を、PPS相応力からマイクロメカニックスを用いて算出する方法についても解説する。

 

Presenter
西田 真之(神戸市立工業高等専門学校 機械工学科 教授)
秋庭 義明(横浜国立大学 大学院工学研究院 教授)
清水 憲一(名城大学 理工学部 教授)
Date/time (JST)

講義:14:00~16:00(質疑応答含む)
開催言語:日本語
定員:800名(無料:事前登録制)