空気中の水分子を吸収・放出して繰返し蓄熱可能な層状 二酸化マンガンのX 線回折測定 ―低温廃熱を回収・再利用できる蓄熱材料の発見―
我々の研究グループは,層状構造を有する二酸化マンガン(birnessite, δ-MnO2)が,大気中の水分子を層間に挿入・脱離するインターカレーション機構によって放熱・吸熱し,低蓄熱温度,高蓄熱エネルギー密度,高レート特性,高サイクル特性など蓄熱材料に求められる諸特性をバランス良く兼備することを発見した。
我々の研究グループは,層状構造を有する二酸化マンガン(birnessite, δ-MnO2)が,大気中の水分子を層間に挿入・脱離するインターカレーション機構によって放熱・吸熱し,低蓄熱温度,高蓄熱エネルギー密度,高レート特性,高サイクル特性など蓄熱材料に求められる諸特性をバランス良く兼備することを発見した。
1 μm以下のナノサイズ結晶から単結晶構造解析が可能なMicroED/3D EDが注目を集めている.
粉末X線回折法は,様々な結晶性物質を対象とした分析法として広く利用されている.
X線小角散乱(Small angle X-ray scattering: SAXS)は,溶液中の蛋白質のサイズや形状を分析するための手法とし て知られている.標準的なSAXSでは,q=0.25 Å-1 程のデータを使用する.このため,SAXSでは,対象分子の サイズの変化,凝集,おおよその分子の外形といった情報しか得ることができない.
ヘリウムの供給減少および需要増加により,現在ヘリウムガスの入手は困難になりつつある.蛍光X線分析に おいてヘリウムガスは液体試料の分析で使用されることが多い.液体状態のまま測定する液体法ではヘリウムガ スが必須となるが,固体として試料を処理することで真空雰囲気下での測定が可能となる.
これまで全散乱データは,2体分布関数(PDF)を算出するためのデータという位置づけであった.しかし,全散 乱データを使うことで,材料の物性値や特徴量を抽出できることが分かってきた.
本稿では逐次近似法を用いたX線CT再構成の原理と応用を紹介する.複数の実測データを用いて,従来使われ てきた再構成法に比べて,逐次近似法では高品質な再構成画像が得られることを示す.
NEX CG II(ネックス シージー ツー)は,リガク の偏光光学系EDX (エネルギー分散型蛍光X線分析装 置)“NEX CG”をベースに開発された,次世代のハイ エンドEDXです.
測定・解析ソフトウェアは,分析装置を使用するう えで最もユーザーに近い存在であり,その操作性の良 し悪しは目的達成の効率にも影響を与えます.
2021年8月にリガクグループへ加わったMILabs B.V. (本社:オランダ,以下「MILabs」)は,非臨床試験向け 画像装置分野におけるグローバルリーディングカンパ ニーです.マウスやラットなどを用いる非臨床試験で は,ヒトを対象とした臨床試験に進む前の段階として, 生きた小動物体内(in vivo)で創薬候補物質の有効性, 安全性,毒性などを評価します.