AppNote B-XRD1121: リアルタイム解析による混合粉末の結晶相同定
リアルタイム解析による混合粉末の結晶相同定
X線回折法による結晶相同定は、セラミックス、金属、医薬品といった幅広い産業分野の研究開発や品質管理に利用されています。結晶相同定を行う従来のシステムでは測定と解析のソフトウェアは別々でした。そのため、解析ソフトウェアへの測定データの読み込み、さらにはデータの平滑化やバックグラウンド除去といった前処理が必要な場合もあり、操作が煩雑で、解析結果の確認に時間を要しました。X線分析統合ソフトウェアSmartLab Studio IIの「リアルタイム解析」は、測定途中のデータに対して結晶相候補を自動検索し、結晶相の同定結果と定量分析結果をリアルタイムに表示します。ここでは、corundum(α-Al2O3)、rutile(TiO2)、anatase(TiO2)の3種の混合粉末試料に対して、リアルタイム解析を行いました。