AppNote B-XRD1144: 銀メンブレンフィルターを用いた遊離ケイ酸の検量線作成
銀メンブレンフィルターを用いた遊離ケイ酸の検量線作成
二酸化ケイ素の中でも結晶質のシリカ微粒子は吸引による呼吸器有害性があるため、粉塵中に含まれる結晶質シリカ(遊離ケイ酸)量の管理が必要です。遊離ケイ酸の定量分析には粉末X線回折法が用いられており、分析試料はフィルター上に捕集され測定されます。捕集用のフィルターにはフッ素樹脂繊維ろ紙や銀メンブレンフィルターなどがあります。アメリカ国立労働安全衛生研究所の環境粉塵測定法(NIOSH7500)は、銀メンブレンフィルターを用いた分析法を提唱しています。ここでは、銀メンブレンフィルターを用いて遊離ケイ酸の検量線を作成し、検出限界と定量下限を調べました。