AppNote B-TA2017:PI法によるアンモニアガスの検出
アンモニア(NH3)が発生する際に水(H2O)が同時発生した場合、一般的なイオン化法であるEI法(電子イオン化法)で測定するとNH3の分子イオンであるm/z17がH2Oのフラグメントイオンでもある為、NH3とH2Oが合わさったシグナルが検出され、切り分けが難しくなります。しかし、ソフトイオン化法であるPI法(光イオン化法)ではNH3の分子イオンのみを検出し、且つイオン化エネルギーの違いから、H2Oは検出されない(イオン化されない)ため、NH3の発生挙動を詳細に捉えることができます。 ここで、熱分解した際にH2OとNH3ガスが同じ温度域で発生するポリアクリルアミドをEIとPIの両方で測定し、両者のプロファイルを比較しました。