AppNote B-TA4001: 食品果汁の熱伝導率測定
液体食品の製造工程では、濃縮や殺菌などの様々な熱操作が加えられます。これらの操作を行う装置・設備の設計や合理的操作法を検討するためには、様々な固形分濃度や温度における液体食品の熱伝導率を把握する必要があります。
果汁※などの液体食品の熱伝導率に関する報告は幾つかあり、温度や固形分濃度あるいは水分濃度の関数として表されています。果汁の熱伝導率の影響因子を分析するため、オレンジジュースとグレープジュースにおいて、異なる果汁固形分濃度(0%~100%)の熱伝導率をそれぞれ測定したところ、固形分濃度と熱伝導率との間に高いマイナスの相関が得られました。